木曜第二研究所

見える範囲を、ちまちま書いております。

報告書「大人になるって」

私は随分甘やかされていた子だと感じる機会って実はそうない気がしていて。

 

奨学金を借りずとも2人を一度に大学に行かせられる余裕のある家で、家族仲も円満で、好きな事を認めてくれる、そんな素敵な家庭にいながらどこか腑に落ちない私は贅沢者だろうか。

かつてはお手伝いさんが居た父の家庭、そこで根付いた価値観や偏見は何となく私を苦しめ、反抗して地位を築いた従兄弟は健やかにグレてでも責任を背負って生きている。私はそのどれにもなれない事が怖い。高校生で父になる覚悟を決めて、ちゃんと働いてる従兄弟は本当に大人。だけどお兄ちゃんなのは変わらないし、それでいいんだけど、やっぱり責任の取れる大人である事を改めて尊敬しなきゃいけないと思い知った。言い方悪いけど思い知った。思い知ったが腑に落ちる。いつだって私は子供だ。尊敬と近さがごちゃまぜになって正しい距離感が測れない。みんなちゃんとうまくやっているのがすごい、私は何となくお兄ちゃん達のようになれない。