木曜第二研究所

見える範囲を、ちまちま書いております。

報告書「喫煙に纏わるエトセトラ」

身内に喫煙者が多い。特に父方。半分ぐらいいるし、禁煙の風潮が流れる昨今に似つかわしく

ないくらい吸う。

 

小さい頃から喫煙所にいるのが好きだった。もちろん私は吸わない、居るだけ。

喫煙所にいる大人達は吸わない大人より好きだった。喫煙所にいる殆どの人が私を甘やかしてくれた記憶がある。それとも実は煙草には人に優しくなる成分があるのだろうか?真相はわからずじまいなのですが喫煙所の人はみんな優しかったし、ここだけの話とか聞いちゃったりして大人たちの仲間入りをしたようで気分が良かった。

 

父も吸う人だった。しかしテレビか何かで煙草は健康に悪いと知った時、急に父がこの世からいなくなるのを想像してしまい、泣きに泣いて父に禁煙するように説得した。それ以来父は煙草を吸うことはなかった。そう思っていたが、実は隠れてコソコソ吸っていたらしい。さらに酷いことに、私を除く家族全員がそれを知っていたこと。つまり私は小2〜大1まで家族ぐるみで騙されていたのである。禁煙できなかったなら普通に言ってくれれば良かったのに、家族に隠し事をされるのはなかなか堪えた。もう二度としないでほしい。

隠し通せない嘘は年季が入っていればいるほど素直なハートを傷つける。

 

 

所属にも喫煙者が一定数存在する。かつての大人達のように甘やかされることはないが、やはり喫煙所は情報交換の場所なのだろうか。極秘の研究情報も時たま手に入ったりする。未公開のアレコレやあの時の裏事情といった副音声的な諸々が手に入り、物事の裏を垣間見る。これは成人して気づいたのだが、煙草には人に優しくする成分は入ってなかった。幼い私が愛らしい無知なだけだった。

 

 

 

私は煙草を吸うと次の日ひどく頭が重くなるので、ベープ??が欲しいこの頃。苦い煙より美味しい煙を吸いたいと思ううちはまだまだ私も子供なんでしょうけど